整形依存になる人の特徴


皆さんは整形依存症という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
これは文字通り整形することに依存し、何度も整形を繰り返してしまうことです。

実際に美容整形クリニックに通う方にはこのような状況になっている方が多くいらっしゃると言われています。

今回はそんな整形依存症について紹介します。

「私って、整形依存症なのかな?」と疑っている方は、参考にしてみてください。

整形依存症とは?

整形依存症とは冒頭でも説明した通り、何度も整形を繰り返し、整形をすることに依存する方のことをいいます。

一度整形をするとなんと3割ほどの方が整形依存症に陥ってしまうと言われています。

一度どこかしらの顔のパーツをいじると他の所も気になり、再び整形をしてしまう。あるいは、自分の顔が美しくなったことに興奮を覚え、さらに美の追及をし、整形の沼にはまってしまうといった状況に陥ります。

何回以上、どのぐらいの頻度で整形をしていれば整形依存であるといった客観的だったり定量的な基準はありません。

ですが、依存症のように整形をすることを止めることができない方がいらっしゃることは事実です。

現代は二重埋没やヒアルロン酸やボトックスといったプチ整形も頻繁に行われるようになっています。美容整形を行ったことのある人が増えた中で整形依存症になる人、そうでない人の2通りの人がいることは明らかです。

しかも、本人の自覚がない場合もあります。後の章では整形依存症に陥っている人の特徴について紹介していきます。

その前に整形依存症と関係の深い醜形恐怖症(しゅうけいきょうふしょう)について、説明します。

醜形恐怖症

醜形恐怖症(しゅうけいきょうふしょう)とは他人から見て、それほど外見に欠点がないのに、自分自身は見た目が人酷いとか人よりも劣っているといったような思い込みをしてしまう症状のことです。

中にはこれが原因で精神医療が必要な方もいらっしゃいますし、自傷行為をしてしまうなど、日常生活に影響を及ぼしている方もいらっしゃいます。

このような症状を持っている故、過剰に美容整形を繰り返してしまうことになります。

自分自身の容姿がそれほど酷いものではないということを本人に自覚させるのは難しいですし、そもそも精神病であるということを自覚させることも困難です。

整形依存症に陥っている方にはこのようなタイプの方もいらっしゃいます。

整形依存症になりやすい人の特徴

それでは整形依存症になりやすい人の特徴について説明します。

醜形恐怖症

まずは先ほども申し上げた醜形恐怖症の方です。他人から客観的に見ても問題がないのに、自分の容姿は酷いものである、皆が自分の容姿を酷評しているといった思い込みをしてしまいます。

酷いものであると思い込んでいる自分自身の容姿を改善する為に、何度も整形を繰り返す整形依存になってしまいます。

なんでも容姿のせいにする人

特に女性だと容姿によって周りの人間からの待遇が変わってしまうのは残念ながら事実ではあります。美人の方が男性から恋愛などでアプローチをされたり、容姿を褒めるなどチヤホヤされたり、女性からの待遇も良いと思います。

男性も女性ほどではありませんが、やはりイケメンだと上記したような優遇が同性・異性からもあるでしょう。

ですが、容姿が並以上でないと上記したような美男美女とは逆の待遇を受けてしまう可能性はあります。

そのため、仕事、人間関係、恋愛などが上手くいかない理由を容姿に求めてしまい、「容姿を良くすれば全て上手くいくはずだ」と思い込み、理想の姿を求め、美容整形を繰り返してしまうという結果になります。

ですが、何か上手く行かないことがあったとして、それが容姿が原因ではないケースは多々存在しているはずです。

例えば、仕事が上手く行かないといっても、優先順位の付け方が悪いとか、コミュニケーション能力が低いとか、ロジカルに考えることができないなどといったことが原因で、仕事が上手くいっていないといったことだってありえるのです。

また、人間関係や恋愛にしても、受け身で自分から積極的にコミュニケーションを取ろうとしない、自分の都合ばかりを優先するなど自己中心的な言動が目立つ、何でもかんでも他人のせいにするなど、外見ではなく内面に問題がある場合があります。

物事が上手く行かない本当の原因はどこにあり、解決するためにはどのようなアクションを取る必要があるか分析して、行動に移し、本当の原因を取り除かなければなりません。

また、仮に容姿に原因があるとしても、過剰に美容整形を繰り返す必要はありません。

今の容姿の状態が良くなかったとしても、髪や肌などを整えたり、整形をするにしてもボトックス・ヒアルロン酸や二重埋没などの比較的軽い施術をするだけで、周りからの反応は変わるでしょう。

理想が高い

理想が高いとは例えば芸能人レベルの容姿になることを目標にしていることです。

現在の美容整形には限界があり、到達可能なレベルは患者の元々のお顔のポテンシャルに依存しています。

現実問題、整形を何度もすればきっといつかは芸能人レベルの顔とか理想の姿になれると夢見ている人は多いです。

確かに元々の容姿はお世辞にも美人とは言えず、埋没などの比較的軽い施術をしただけで、飛躍的に容姿のレベルが上がり、かなりの美人になったといったようなケースはあります。

ですがそのような方は元々の顔のパーツ配置が良かったり、小顔だったりなど、美容整形では修正が困難な部分に報われていることが多いです。

美男美女といっても、様々なレベルがあると思います。少しかっこいい/可愛い、まぁまぁかっこいい/可愛い、結構かっこいい/可愛いだとか。

多少元々の容姿のレベルが高くなかったとしても、それなりのレベルまでだったら、到達できるケースは多いです(少しとかまぁまぁレベル)。

そもそも芸能人レベルの顔とはとんでもないぐらい小顔だったり、彫刻のような骨格をしていたり、完璧なぐらい整った目や鼻のパーツを持っていたり、絶妙なパーツ配置をしているといったことがあります。

これらは努力で到達するのはできないでしょうし、相当元々のポテンシャルに恵まれていない限り、芸能人レベルの容姿を実現することはお金や時間などのリソースを浪費することになるでしょう。

従って、実現できない目標を負うことを辞めるためにどこかで折り合いをつけなければなりません。

容姿に対して過去のトラウマがある

先ほども申し上げた通り、特に女性は容姿の良し悪しで周りからの待遇は大きく変わります。

家族、友人、恋人、学校のクラスメイト、部活やアルバイトの先輩や後輩などから何かしら容姿に関する悪口を言われた方も多くいらっしゃいます。

容姿について苦い過去があると、見た目にコンプレックスを持ってしまったり、自分に自信が持てなくなったり、自尊心や自己肯定感が下がってしまうことがあります。

コンプレックスを解消したり、過去と同じような苦しい経験から逃れる為に、美容整形を繰り返すことになります。

確かに美容整形を行い、周りからの評価が変わって、幸せになれたといったような人もいます。

ですが、十分なレベルなのにさらに整形をしたりすると整形前の顔よりも、レベルが下がってしまう場合もあります。たいしてリターンがないといったような場合もあります。

ですので、こちらもどこかしらで折り合いをつける必要があります。

ドクターに問題があるケース

患者自身ではなくドクターに原因があって、整形依存症になってしまうケースがあります。

とはいっても様々なパターンがあるのですが、まず1つ目は腕が未熟なドクターが、上手く施術を行わなかった場合です。

不自然だったり、期待通りの結果にはならず、結果的に何度も修正の施術を受けることになり、整形依存症になってしまうケースです。

他にも、ドクター側がリターンを誇張して伝える場合もあります。施術が終了すると、「こんなはずじゃなかったのに、でもまたやれば理想の姿になれるはず!」と思いこみます。

当初に伝えられた誇張された期待値を満たすために、何度も整形を繰り返し、整形依存症になってしまいます。

整形依存症にならないための対処法

こちらでは整形依存症を回避する方法、あるいはすでになってしまった方が整形依存症を抜け出す方法といった対処法を説明します。

信頼できる技術力の高い美容外科のドクターを見つける

人柄も良く技術力のあるドクターにカウンセリングと施術を担当させるのがお勧めです。
日本の美容外科のいい先生は必要のない施術は勧めず、不要な施術は断ることが多いです。

そうすれば余計な施術を受けることはなくなります。また、技術力が高ければオペミスの確率は低いでしょうし、仕上がりのクオリティも高いことが多いでしょう。

評判のいい精神科の先生を見つける

すでに整形依存症に陥っている人向けの話になります。整形依存中は正式な病名ではありませんが、醜形恐怖症は正式な病名です。

整形依存症になっている方の中でも醜形恐怖症が発症しているのであれば、精神科に行って、治療を受けたほうが良いでしょう。

必ずしも症状が改善するという保証はありませんが、自然治癒することに期待しない方が良いでしょう。

放置していても、精神的にも疲弊しますし、お金や時間などを無駄にしてしまいます。

醜形恐怖症に知見のある方に見てもらい、症状の改善を目指しましょう。

容姿以外の面で頑張ること

容姿だけに囚われない生き方をするということです。人間は容姿が全てではありません。また、整形にも限界があります。

仕事、勉強、趣味、恋愛、人付き合いなどご自身が好きなこと・得意なことに一生懸命取り組み、楽しんだり、結果を出したりすることで、容姿以外の面で活路を見出せるようにしなければなりません。

熱中できる分野を見つけ、容姿に対する執着を減らさなければなりません。

まとめ

いかがだったでしょうか。

整形依存症になりやすい人にも様々な特徴があることが明らかになったと思います。

一度なってしまうと悪循環に陥り、精神的にも疲弊しますし、お金や時間などといった貴重なリソースを失ってしまうことになります。

ご自身だけで整形依存症になることを回避をしたり、抜け出すことは困難な部分があるかもしれません。

ですので、信頼できそうな美容整形あるいは精神科のドクターを見つけることも大事です。

また、人間容姿が全てでは決してありません。容姿以外の分野で活路を見出せるようになれば、容姿への執着も薄れると思います。


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