目元にシワができてしまうことがありますよね。シワがあると、老けて見える、暗い感じの印象がある、目が小さく見える、化粧のノリが悪くなるといったデメリットが生じます。

今回の記事では目元にシワができてしまう原因と対処法についてまとめました。

原因

目元のシワができてしまう原因を解説していきます。

物理的な刺激

これは目を直接こすったり、目へのマッサージや日々のアイメイクによって生じるものです。

目が痒くなると強くこする癖がある、顔をふくとき強くタオルを当てる、メイクの時目元に強い負担を与えている方は注意が必要です。

まぶたの皮膚は他の場所の皮膚よりも薄くとてもデリケートな部分です。長時間、刺激を与えすぎると目元のシワができる原因となってしまいます。

乾燥

元々目元の皮膚や水分を蓄積しにくく、乾燥が生じやすい箇所となっています。

日頃から保湿などのスキンケアを行っていない方には目元の乾燥が生じやすいです。また、クレンジングや洗顔のやりすぎで乾燥がしやすくなる場合もあるので、こちらも注意が必要です。

眼精疲労

目を酷使することで眼精疲労になります。目が疲れてしまうと血行不良を誘発します。これにより、栄養や水分の循環が上手く行かなくなります。結果的に代謝が悪くなり、目元の乾燥やシワが生じます。

現代は日常生活の中ではスマートフォンが欠かせませんし、仕事でもパソコンを使用する方が多いです。眼精疲労による目元のシワができやすい状況下にあります。

紫外線

紫外線は肌のコラーゲンにダメージを与えます。これにより肌の弾力が低下し、シワができてしまいます。

何度も言及している通り、目元の皮膚はデリケートな箇所です。ですので、当然シワができやすい箇所であることが言えます。

目元の紫外線対策をしていない、日傘や帽子を使って紫外線をカットする習慣がない方は注意が必要です。

マスク

マスクをすると隙間から空気が漏れます。この空気が目の下に当たることで、乾燥をおこします。

また、最近では顔にしっかりとフィットするようにワイヤーが入っているタイプのマスクもあります。これにより、皮膚が持ち上がってしまい、シワを助長させてしまうこともあります。

対処法

いかがだったでしょうか。目元のシワができてしまう原因について説明しました。次に対処法を説明します。

というのも、確かにマッサージ、スキンケア、紫外線対策といった対処法もあります。ですが、これらだけだと限界がありますし、思い通りに結果がでないことがあります。

こちらでは美容外科の施術法を説明します。美容医療を受けることで、効率的に目元のシワを解消できる場合もありますし、すでに何かしらの対策をご自身で行われている方も美容医療と組み合わせることで相乗効果が生まれ、より良い結果に繋がります。

また、どの施術を受けるのがベストなのかは患者様の現状となりたい姿によって変わります。ご自身で判断するのは難しいので、美容クリニックにご相談されることをお勧めします。

ボトックス

注射を打つことによって目元のシワを解消する施術法です。アメリカのアラガン社が商標登録している製品です。主成分はボツリヌストキシンという筋肉を麻痺させる毒素です。

そんなものを使って大丈夫なの？って感じる方もいらっしゃると思いますが、美容医療用に安全に製造されています。

ボトックスを注射することで筋肉の力を弱めて、目元のシワを解消するといった施術になります。

メリット・効果

• 施術の時間と手間がかからない
  当日はボトックス注射を打つのみになります。ですので、施術時間は短いですし、特段体力が必要になるということもありません。
• すぐに結果が出る
  ボトックスを打ってから数日遅くても1週間で効果が現れます。ダウンタイムの長さは施術次第ですが、比較的この制術はダウンタイムが短いと言えます。
• 価格が安い
  美容外科の施術は目、鼻、骨切りなど数十万円代のものが多いですが、ボトックス注射であれば数十万円もしません。安い価格で施術を受けられます。
• 傷跡の心配がない
  細い針を指すので、傷跡が目立つといった心配はありません。

デメリット・リスク

• 効果が半永久的ではない
  効果が持続するのは半年ほどです。長い期間にわたって効果を得たいのであれば、定期的に施術を受ける必要があります。
• 副作用
  注射を注射の痛み、かゆみ、頭痛、アレルギーなどが挙げられます。また、ボトックスを注入する場所や量が不適切だった場合、つり眉、眼瞼下垂、上手く表情を表現できなくなるといった可能性があります。

ヒアルロン酸

そもそもヒアルロン酸とは元々皮膚とか関節と体の様々な箇所に存在しているものです。
肌のハリやうるおいを保つものです。

ヒアルロン酸をシワに注入することで、解消するといった施術になります。

メリット・効果

• 施術の時間と手間がかからない
  当日はボトックス注射と同じく注射を打つのみになります。施術時間も10分ほどです。
• すぐに結果が出る
  ヒアルロン酸注射に関しては、施術を受けた瞬間から肌がふっくらしたような感じを実感することができます。
• 価格が安い
  こちらも比較的安い価格で施術を受けられます。
• 傷跡の心配がない
  細い針を指すので、傷跡が目立つといった心配はありません。

デメリット・リスク

• 効果が半永久的ではない
  残念ながら、ヒアルロン酸も効果は半永久的に続くものではありません。効果が持続するのは半年から一年と言われています。長い間効果を得たいのであれば、持続的に施術を受けなければなりません。
• 副作用
  腫れ、内出血、塞栓症（ヒアルロン酸が血管につまる）といったものがあります。

マイクロCRF

これはご自身の脂肪を利用した施術法です。具体的には、まず患者様の目の下、お腹、ふとももなどの脂肪細胞を採取します。採取した脂肪細胞の不純物を取り除き、それを施術箇所に注入して、シワを解消するといった施術です。

ご自身の脂肪を使うので感染症やアレルギー反応といったリスクはないですし、美容医療の中でも安全性の高い施術と言われています。

メリット・効果

• 効果が持続する
  ボトックスやヒアルロン酸だと効果が得られる期間が限定されます。効果を持続させたいのであれば、定期的に施術を行わなければなりません。
  ですが、マイクロCSFは効果が半永久的なものになりますので、効果が持続することが期待できます。
• ダウンタイムが短い
  CRFはダウンタイムの短い施術です。
  ただし、施術から数日は脂肪を採取した箇所から腫れやほてりを感じたり、内出血を起こす場合もあります。

デメリット・リスク

• 時間と手間がかかる
  脂肪を採取するというプロセスがあるので、ボトックス注射やヒアルロン酸のように注射だけで完結する施術と比較すると時間と労力はかかってしまいます。
• 脂肪採取による負担
  脂肪を採取する箇所について、筋肉痛や打撲のような痛みを感じることもあります。他にも、1〜2週間ほど内出血が起こる可能性があります。
• 皮膚の凹凸が目立つ
  皮膚表面の浅い箇所に多く脂肪を注入するとかえって凹凸が目立つ可能性があります。
• 腫れ・むくみ
  脂肪を注入した箇所に生じる可能性があります。だたし、時間がたてば解消されます。
• 内出血
  脂肪注入時に生じる可能性があります。まぶたの皮膚は薄く、内出血が起こることがあります。こちらも腫れ・むくみと同様に時間が経過すれば解消します。
• 眼瞼下垂
  上まぶたに脂肪を多く注入すると眼瞼下垂になってしまう可能性があります。

ＰＲＰ皮膚再生法

PRP皮膚再生療法はまず、ご自身の血液を採取します。採取した血液の中から皮膚の再生をさせる効果のある血小板を利用します。

これを施術箇所に注入し、シワを改善するといった施術になります。

メリット

・ダウンタイムが短い
ダウンタイムは一日です。施術してすぐに日常生活や仕事に復帰できます。

・痛みがほとんどない
美容医療の施術は痛みを伴うものが多いですが、PRP皮膚再生療法は痛みがほとんどありません。

デメリット・リスク

2〜3日の間腫れが生じること、施術箇所にしこりが生じる可能性があります。

マッサージピール「PRX-T33」

これは「PRX-T33」というピーリング剤（肌に残った古い角質を取り除くもの）を皮膚に塗り、マッサージを行って、洗い流すといった施術です。

皮膚にシワができてしまう理由は古い角質が残っているからです。この古い角質にアプローチできるPRX-T33を使用することで、効果的にシワの改善を行うことができます。

メリット

• 施術が楽
  「PRX-T33」を塗っては洗い流すといった施術です。麻酔やメスを使うわけでないので、楽に施術を受けることができます。
• ダウンタイムが短い
  「PRX-T33」を塗るだけなので、ほとんどダウンタイムはありません。すぐに今まで通りの生活を送れますし、仕事へも復帰できます。

デメリット・リスク

・日焼けが起きやすい
施術した箇所は日焼け止めが起きやすい状況になっています。日焼けを避けるような対策を行う必要があります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

「ボトックス注射」、「ヒアルロン酸注射」、「マイクロCRF」、「ＰＲＰ皮膚再生法」、「マッサージピールPRX-T33」といった5つの施術について施術の概要、メリット、デメリット・リスクの過ごし方を紹介しました。カウンセリング時は以下の点に留意して、ドクターやカウンセラーにヒアリングするのがいいかと思います。

• そもそも適応があるか
• どの施術で行うのが最適か（ボトックス、ヒアルロン酸、マイクロCRF等）、また、その施術の方法
• 施術のメリット・デメリット、リスク
• 施術後の過ごし方
• 料金やプラン
• 不安や悩み

カウンセリングは1箇所だけでなく、最低でも複数箇所回るのが良いです。複数カウンセリングを行うことで、知識を得られることは勿論のこと、あらたな疑問も生まれると思います。それによって、今までよりも深い質問をすることができるでしょう。

また、ドクターやカウンセラーにより提案される内容も異なります。患者様とドクターとの相性も施術先を選ぶ際に重要になってきます。

今回の記事が目元のシワに悩まれている方の参考になれば幸いです。