目元の凹みにお悩みをお持ちの方々は、クリニックでヒアルロン酸注入を検討しているかもしれません。
しかし、目元の凹み治療のヒアルロン酸注入は、長くても1年程度で体内吸収されてしまうというデメリットがあります。
せっかく勇気を出して施術を受けたのに、1年後には再度クリニックでの施術が必要なんて……、やっぱり両手をあげて大喜びという訳にはいかないのかもしれません。
ヒアルロン酸を注入してもまたもとにすぐ戻ってしまうしどうしよう……。
それって、ヒアルロン酸注入の施術を受けようか迷っている人たちの本音ではないでしょうか。
しかし目元の凹み治療は他に選択肢があります。脂肪注入はそのひとつです。
脂肪注入の施術であれば、効果の持続が可能です。
また、脂肪が組織として定着し自然な仕上げにすることができます。
今回は、目元の凹みに悩んでいる方々のため、脂肪注入の施術について詳しく解説します。
気になる方々はぜひ一読ください。
目元の凹み治療の脂肪注入とは
目元の凹み治療を考える多くの方々は、ヒアルロン酸という物質を注入し、局所的にハリを回復させることを計画しているのではないでしょうか。
目元の凹みは、疲れがたまっているような印象を与えてしまい、老化してしまった……と思われる大きな要因です。
ヒアルロン酸注入という施術は、目元の凹みに悩みを持っている方々にとって大きな救世主です。ちょっとお高い施術費用でも、頑張ってお金を貯めて施術を受けようと決めた方々も多くいらっしゃることでしょう。
しかし、ヒアルロン酸注入は比較的体内に早く吸収されてしまうため、効果を持続させることが難しく、ずっと同じ状態をキープしたいと思えばまた施術を受ける必要があります。
そうなれば施術費用も何倍もかかってしまうでしょう。
しかし、今回解説する脂肪注入の方法であれば、ヒアルロン酸以上の効果を期待することができます。
脂肪注入の方法では、「二の腕」であったり「太もも」、「お腹」と言った必要としない部位の脂肪を採取し、そこから必要成分を抽出、目元の脂肪を必要としている場所に注入します。
脂肪注入の施術では、一度脂肪を定着させることができればその場に残すことができるため、ヒアルロン酸よりも長く持続させることができます。
目元の凹み治療の脂肪注入のメリット
目元の凹み治療において、脂肪注入の施術は自分自身の脂肪細胞を使用するため、
・なめらかで自然な仕上がりになる
・アレルギーの心配がない
・他者からのエイズや肝炎など感染症のリスクがない
・治療中患者さん自身が鏡で確認しながら行える
などと言った様々なメリットがあります。
そしてもう一つの大きなメリットは、ヒアルロン酸注入と比較して、長期間の効果の持続を期待できることです。
一般的に注入した脂肪は、おおよそ50%が1ヶ月程度で体内に吸収されてしまうのですが、定着された脂肪は体内に吸収されることはありません。
さらに言えば、脂肪注入の方法は二の腕であったりお腹、太ももと言った余計な脂肪を吸引できることもメリットとしてあげることができます。脂肪注入の施術の本来の目的は脂肪を注入することであっても、同時に必要でない部分から脂肪吸引の施術もしていることになります。そのような意味では、脂肪注入の施術によって患者さんは〝ダブルの恩恵〟を受けることになります。
どの部分の脂肪を採取するのかはクリニックで医師としっかり話し合い決定してください。
<h2>目元の凹み治療の脂肪注入のデメリット</h2>
目元の凹みに悩んでいる方々は、やはり効果が持続できる脂肪注入の方がいいと考えるのではないでしょうか。
目元の凹み治療の脂肪注入は基本デメリットの少ない施術だと言われています。しかし、デメリットが全くないのかと言えばそうではありません。
脂肪注入では、注入する以前に脂肪を採取することになりますので、その際には少なからず身体に負担がかかってしまうでしょう。
そのため、脂肪を採取したときには、打ち身に似た痛みやらアザなどが出てしまうことがあります。
しかし、医師としっかり話し合い、目立たない部分から採取することになりますし、施術前にしっかりと患部を保護してあげることで大きなトラブルとなってしまうことは回避することができます。
目元の凹み治療の脂肪注入のダウンタイムはどの程度?
脂肪注入にはダウンタイムが多少あることもデメリットとして数えることができます。
実際にはどの程度のダウンタイム期間があるのでしょうか。
脂肪注入の施術を受けた場合、主に出てしまうダウンタイムの症状は、「痛み」・「腫れ」・「内出血」あたりです。
脂肪注入の施術ではダウンタイムはありますが、それほどひどいものではないと考えていいでしょう。
気になる顔の腫れは、術後2~3日でピークが訪れ、1週間程度で段々と落ち着いてきます。
腫れには、濡れタオルやアイスノンなどを使い優しく包むようにして冷やすことが効果的です。
また、脂肪注入の施術では内出血が起こることがあります。注入した部位は強く圧迫したり、こすってしまわないように注意してください。
内出血は、注入した部位よりも下に出る傾向があるため、顔に脂肪を注入した場合、首に症状があらわれることもあります。その場合、ストールを巻いたり、ハイネックの服などで隠せる程度です。
個人差もありますが、1週間~2週間すれば落ち着くケースがほとんどです。
痛みは、筋肉痛のような痛みが術後2~3日続くかもしれません。
痛みがつらいと感じたら、クリニックから処方された痛み止めを服用するようにしましょう。
目元の凹み治療の脂肪注入が失敗してしまう症例
施術方法が適切でないと、脂肪注入の施術に失敗してしまうリスクがあります。
この章では、
・脂肪が定着してくれない
・脂肪注入をしすぎてしまった
の失敗例について解説します。
脂肪が定着してくれない
目元の凹み治療において、限度を超した脂肪を注入してしまうことで、せっかく脂肪を注入したというのに定着できないことがあります。
原因は、注入した脂肪に対して充分な酸素が行き渡らなくなってしまうからです。
そのような事態のとき、体内に吸収されてしまうこともありますが、そうでない場合には、しこりになってしまうことがあります。
しこりのトラブルを回避するためには、注入量の見極めをしっかり行うことが大事です。目元の凹み部分は、皮膚がとても薄くデリケートな部分であるという認識も必要です。
脂肪注入をしすぎてしまった
安易に脂肪注入をすれば目元の凹みを改善できるのかと言えばそうではありません。
施術を受けたばかりに顔全体のバランスが悪くなってしまったり、顔がパンパンになってしまい太ったように見えてしまうことがありくます。
そのようなトラブルを回避するためには、施術経験値のある医師から施術を受ける必要がありますし、事前に顔の脂肪量であったり脂肪の付き方、また顔の骨格などを緻密に評価することが大事です。
目元の凹み治療の脂肪注入は本当に半永久的に持続するの?
〝注入した脂肪が定着するとその効果は半永久的に持続します。定着率は50~60%、ほとんどの患者さんが1度の治療で満足しています。〟
このように脂肪注入の施術は〝半永久的に効果が持続する〟という内容の記事をよく見ます。
ただし、脂肪注入の施術においてすべての脂肪が定着するのかといえばそうではありません。
目元の凹み治療の場合、胸の脂肪注入と比較して定着率は高い傾向があります。それでも全部の脂肪が定着する訳ではありません。
注入した脂肪はやがて体内に吸収されたり、壊死して白血球などに分解され体外へ排出されます。
排出される量はおおよそ50%と言われているため、クリニックではある程度吸収されることを考慮して多めに注入することあり、そのため施術に失敗してしまうケースもあります。たくさん注入すれば定着率をアップさせることができるのかと言えばそれも違います。
脂肪注入の施術では定着率によってはそれほどの持続が期待できないかもしれません。
そこで、これから脂肪注入の施術を受けようと思っている方々はどのようにすれば定着率をアップさせることができるかについて知っておくといいでしょう。
・質の高い脂肪を使用する
・脂肪細胞は小さくして注入するのがいい
・マッサージで定着率を下げてしまう
・ダイエットはNG
について解説します。
質の高い脂肪を使用する
脂肪を採取してそのまま脂肪を使用してしまうことで、壊れた線維組織であったり組織片など不純物が混ざってしまうというリスクがあります。
それによって定着率は格段と下がってしまうでしょう。
また、不純物はしこりなどの要因にもなりますので、採取した脂肪から不純物を取り除いてから注入する方法を採用しているクリニックがおすすめです。
脂肪細胞は小さくして注入するのがいい
脂肪をかたまりのまま注入してしまうことで定着率は下がってしまうでしょう。
大きいままで注入してしまうことで、栄養や酸素が中心まで行き届かないで壊死してしまう問題があります。壊死してしまえば脂肪は定着することはありません。
脂肪注入の施術において、注入脂肪を直径2.4mm未満にすることにより定着率をあげることができます。
マッサージで定着率を下げてしまう
マッサージをすぐにはじめてしまうことで、せっかく脂肪注入の施術を受けたというのに、分散された脂肪が集結しかたまりとなってしまい、かたまりの内側部に栄養や酸素が行き届かないことになってしまうかもしれません。
脂肪の壊死にもつながり、壊死すれば脂肪は定着することはありません。
ですからマッサージは、定着の目安とされている3か月以内は控えるようにしてください。
ダイエットはNG
脂肪注入の施術を受けたあと3ヶ月程度は極端なダイエットを避けるようにしましょう。
極端なダイエットによって栄養不足や血流不足にもつながってしまい、定着率が下がってしまうリスクがあります。
また、タバコに含まれているニコチンは末梢血管を締め付けてしまい、血行を悪くする要因です。ニコチンの作用により血管が収縮し、圧迫されれば脂肪全体に充分な栄養や酸素が届かなくなり、脂肪の定着を阻害してしまうことになります。
さらに、腫れを落ち着かせるためであったり、脂肪の定着率を高めるために脂肪注入した後患部を冷やすことを奨めるクリニックもあります。しかし、限度を超えて過剰に冷やせば血流が悪くなってしまうので、かえって定着率を下げることがあります。ですから、冷やし方についても医師からしっかりアドバイスを受けるようにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
今回、目元の凹み治療である脂肪注入の施術について解説しました。
脂肪注入の施術であれば、長くて半永久的に持続可能と言われています。
しかし、期待していたけどそれほど効果が持続しなかったという方々もいらっしゃるようです。
脂肪注入の施術にとって大事なのは定着率です。定着率を高めるためにどうすればいいのか。
・質の高い脂肪を使用する
・脂肪細胞は小さくして注入するのがいい
・マッサージで定着率を下げてしまう
・ダイエットはNG
あたりのことも正しく理解して目元の凹み治療と向き合うことをおすすめします。
脂肪注入の施術料金はヒアルロン酸注入よりも高めです。しかし、持続性のことを考えると充分選択肢にいれていい施術なのではないでしょうか。
コメントを残す